泌尿器科の病気・症例

頻尿と膀胱癌の間には?

頻尿症とは一日のトイレの回数が8〜10回以上の状態をいいます。
その原因には膀胱炎や過活動膀胱、尿路結石、神経因性膀胱などの良性疾患から膀胱癌などの悪性の疾患まで様々であります。
特に膀胱癌は、血尿や潜血反応からみつかることが多いのですが、中には頻尿として症状が現れて膀胱炎として経過を見られてしまう場合もあります。
そのような経緯で見つかる患者さまに多い膀胱癌では膀胱上皮内癌が挙げられ、尿の細胞検査や膀胱鏡検査などで診断ができます。

いずれにせよ頻尿を単なる年齢や神経的なものとしてあつかうのではなく、気になる際には受診されることをお薦めします。

検診で潜血があると言われた。

膀胱癌

検診で指摘される血尿の多くは潜血反応陽性で検出されることが多いです。
潜血反応は試験紙で検査されるものなので、実際に顕微鏡で見てみないと血尿であるかの判定はできません。顕微鏡で血尿が確認されれば、やはり腎結石や癌などの可能性がないかなどを、検査をしてゆき調べる必要があります。

腎結石、尿管結石

腎結石と尿管結石は、まとめて尿路結石症といわれています。

これらは血尿や突然の腰痛や腹痛で発症して見つかる場合や、検診のエコーで見つかる場合などがあります。自然に排石してしまう結石はよいですが、中にはESWL(体外衝撃波結石砕石術)や内視鏡による結石砕石が必要になることがあります。また、治療後の一旦は結石が消えても、約40−50%に再発が見られるとの報告がありますので定期的な検査が必要です。

当クリニックでは、連携病院にて日帰りのESWLなどを患者さまの状態や希望に合わせて行っております。

前立腺の新しい治療

「レーザー前立腺蒸散術」(HoLAP)

「レーザー前立腺蒸散術」(HoLAP)

前立腺肥大症に対してホルミウムレーザーを用いた内視鏡的前立腺蒸散術(HoLAP)をご紹介します。
この治療は、従来の内視鏡手術と比較して、出血が少ないので安全であり、入院期間も大幅に短縮できます。ですから、合併症をお持ちの患者様や、限られた期間での治療を希望される患者様でも手術が可能となりました。このレーザー手術の適応は、概ね全ての前立腺肥大症の患者様ですが、肥大がとても大きな場合にはできないこともあります。

当院では患者様の希望により、連携病院である近畿大学医学部堺病院でこの治療を行っております。

男の子のオムツを換えるときや入浴時に陰嚢が小さい??

男の子のオムツを換えるときや入浴時に陰嚢が小さい??

男の子のおむつ交換のときに、陰嚢が小さくなるときは、温度の関係で小さくなることが多く見られます。
しかし、入浴後や暑い時期でも陰嚢が小さいままですと停留睾丸の疑いや移動性睾丸である場合があります。

移動性睾丸では、陰嚢内とソケイ管の間を睾丸が移動する状態で、多くは成長に伴い安定してゆきます。
停留睾丸では、睾丸が十分に陰嚢に収まらない状態になっていることで、このため体温の影響を受けて精子を作る機能が減少します。
これが両側の場合は不妊症の原因となることがあります。
成長により自然に睾丸が陰嚢内に降りることがありますが、精巣機能が約1歳ごろから体温の影響を受けて機能障害が出始めるので6ヶ月から1歳に全身麻酔下での手術が必要とされます。