脊髄損傷や脊髄の疾患に伴う排尿障害は、脊髄の神経経路が損傷されることで発生します。損傷の部位や程度によって、排尿のコントロールが困難になり、頻尿や尿失禁、尿閉などの症状が現れます。
脊髄神経は排尿の制御において重要な役割を果たします。脊髄損傷や病気があると、この神経経路が遮断されるため、脳からの指令が膀胱や尿道に伝わらず、排尿障害が発生します。
当院には、以前から労災事故よる脊髄損傷の患者様、二分脊髄の患者様や脊髄関連の疾患神経因性膀胱の患者様が多く受診されております。治療には、薬物療法、カテーテル挿入、行動療法などが含まれ、患者様に合わせた個別な対応が求められます。そして、長期にわたる経過中には、尿路感染症や尿路結石、不適切な管理による腎不全の他、カテーテルトラブル、生活パターンに合うカテーテルの選択や導尿回数などの管理が必要となります。
また、排泄の問題は日常生活において、悩ましく、自己導尿の準備、トイレの移乗など当事者でないとわからない事が多いものです。
その様な病状と悩みに対して、
私自身も頚椎損傷を経験し、厳しいリハビリと治療を経て、診療ができるまでに
排尿障害他が改善した経験をしました。その治療過程で、患者さんの立場として経験した事と医学的な知識と融合し、患者さんの目線で診療にあたる事を心がけています。
お一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。